コンテンツマーケティングの実行体制
コンテンツマーケティングの実行体制をどうするか
コンテンツマーケティングを始める場合、悩ましいのは実行体制をどうするかです。
マーケティング部門と同じにするか、別にするか、どこに配置するのがよいか、人員はどうするかなど課題はたくさんあります。
実行体制を分類すると、共通部門であるプロモーションやマーケティング部門が組織横断で実施するパターンと、個々の営業部門や事業部門内に組織を構え実施するパターンに分類できます。
また、小さな組織で実施する場合や、共通組織がない場合は、現状業務と兼任する形で奮闘することになります。まずはやってみることが大切な場合、体制検討は後回しになります。
いずれにせよコンテンツマーケティングを展開・成功させるためには、適切な実行体制を構築することが重要になります。
組織横断型と兼任型
コンテンツマーケティングは、複数の部門や部署が連携して行う必要があるため、実行体制を明確にすることが重要です。 実行体制には、以下の2つのパターンがあります。
横断組織型
全社共通のマーケティング部門やプロモーション部門が会社全体のコンテンツマーケティングをとりまとめ、実施するパターンです。会社全体でコンテンツマーケティングのノウハウを共有し、統制をかけて取り組む場合の実行体制です。
メリット
・ノウハウを効率よく蓄積することができる。
・全体の統制をとることができる。
・コスト効率がよくなる。
デメリット
・専門人材の確保や予算が必要になる。
・柔軟な対応や変化への対応が弱くなる。
兼任型
事業部門配下や営業部門配下の既存のマーケティング部門や営業推進・プロモーションに関連する部署がコンテンツマーケティングを実施するパターンです。特定の事業でのみコンテンツマーケティングを実施する場合の実行体制です。
メリット
・コンテンツマーケティングの実行体制がつくりやすい。
・人員や予算を抑えることができる。
デメリット
・コンテンツマーケティングの専門知識やスキルが不足する。
・複数事業で実施する場合、統制がとれない。
兼任してくれるような部門がない場合
兼任してくれるような部門がない場合は、横断型と兼任型のどちらも難しい場合があります。 例えば、100名程度で事業を行っている場合や、いわゆる縦割り文化が強い組織の場合は、兼任してくれるような部門を持っていない可能性があります。
この場合、現行業務兼任でスモールスタートでコンテンツマーケティングに取り組んでみる、もしくはプロモーション活動の延長上での実施することになります。
メリット
・コンテンツマーケティングがスタートしやすい。
デメリット
・取り組みが小さく、成果がでるまでに時間がかかる。
・コンテンツマーケティングの専門知識やスキルが不足する。
いずれのパターンでも、経験上、いきなり横断組織型の実行体制でコンテンツマーケティングを始められる企業は少なく、現実的には小規模での取り組みから始めて実績をつくり、組織化していくという方法が一般的だと考えられます。
実際のところ「現状組織の延長上で実行体制を組んでいる」ことが多いだろう、というのが個人的な感想です。
体制強化と自動化・効率化
コンテンツマーケティングではさまざまなスキルを総合的に活用できるようになるほど、高い成果をだすことができます。一方で、「なんでもできるすごい人材」は、簡単に確保することができません。
このため、コンテンツマーケティングの実行体制を作る際は、体制作りとほぼ並行して、社内外の協力を得たり、ツールなどを活用して効率化・自動化を進めていく必要があります。
・外部パートナーとの連携
外部のコンテンツ制作会社やWebマーケティング会社と連携することで、コンテンツ制作や運用の負担を軽減することができます。コンテンツ単品でも専門業者がいるので、「動画制作は手間なので外注しよう」ということも可能です。
・ツール・システムの活用
コンテンツの制作・配信・効果測定を効率化できるツール・システムを活用することで、一人でもコンテンツマーケティングを効果的に実施することができます。とくに、レポーティングやSEO関連業務は効率化しやすいです。
・社内の協力体制の構築
営業部や技術・開発部などの社内部門との協力体制を構築することで、コンテンツマーケティングの成果を最大化することができます。この活動は、競合他社から見えないため、競争力として機能する可能性を秘めています。
このように、体制が組めない場合、少数精鋭で広範囲の仕事をしなくてはいけない場合や、コンテンツマーケティング担当者が一人しかいない場合でも、効果的なコンテンツマーケティングを実施することができます。
お勧めはスモールスタート
コンテンツマーケティングの実行体制を構築する際は、自社の状況や目的に合わせて、横断組織型と兼任型、もしくは小規模で実行するのがいいのかを判断することが重要です。
トップダウンで組織化できる場合や、事業間の類似性が高い企業は、外部から人材を得るなどして短期間で実行体制を立ち上げることが可能です。
現実的なところで、プロモーションの予算の一部をコンテンツマーケティングに充てて、インバウンド型のマーケティングとしてコンテンツマーケティングに取り組むとスムーズに着手できる可能性があります。
もし、体制も構えられないし、広告宣伝予算も限られている場合はスモールスタートがお勧めです。担当者は大変ですが、中長期でもっともスキル・ノウハウを習得できる可能性が十分あるためです。
小規模で実行し、実績を積み重ねて、機会を待って組織化するのが遠回りですが近道だったりすることもあります。
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