コンテンツマーケティングの費用について
コンテンツマーケティングを始めるために必要な費用
コンテンツマーケティングをこれから始めようとした場合、気になるのは初期費用です。どれぐらいの費用があれば始められるでしょうか。できれば概算でもいいので知りたいところです。
「専門業者や広告代理店に相談すればいいではないか」と、おっしゃる方もいると思います。まさにその通りで、取引ある業者に声をかけるのが近道です。
ですが、「ターゲット市場、コンテンツの種類や制作方法、配信方法、分析・改善方法などによって異なります。」という意味の回答がくる確率は高いと思われます。
要は、「計画の詳細がないと試算できない」という回答なのですが・・・欲しい回答はこれじゃないですよね。検討を進めるためのための概算を知りたいはずです。
どちらかというと、多少曖昧でもいいので例えば初年度にどれぐらい予算を確保すれば、どの程度までやれるのかという目安がまずは知りたいはずです。
コンテンツマーケティングの費用イメージ
検討を始めたばかりの状態でコンテンツマーケティングの初年度の概算費用はどのように試算すればいいのでしょうか。
理想的には、最低限、対象とする事業のターゲット市場、コンテンツの種類や制作方法、配信方法、分析・改善方法などが明確になっていることが望ましいです。
どうしても知りたいと言われれば、前提条件はいろいろありますが「経験的にBtoBなら初年度300万円ほどあれば、いろいろなことにチャレンジしつつ、成果も少しは残せると思います。」と回答します。
もしくは、「貴社が過去数年で出展した展示会費用1回分の費用が目安です。」「貴社がターゲットにしている市場の、社外メディアにタイアップ広告を2回掲載するぐらいの費用感です」と回答すると思います。
いずれも初年度はトライアルです。企業ごとに、「組織の癖」や「コンテンツの得意不得意」があるので、仮説を立て、検証を繰り返して、ちいさくとも成果を残しつつ、無理のない実行体制を考えるのが現実的です。
費用試算をする上で必要な情報には①コンテンツマーケティングの目標、②推進できる人材の有無、③内製化力、などがあります。
コンテンツマーケティング費用の構成要素
ここからはコンテンツマーケティングを実施するのに費用な構成要素についてご紹介します。
コンテンツの種類による費用の違い
コンテンツの種類によって、制作にかかる費用が大きく異なります。コンテンツの特徴から以下の3つに分類できます。
・テキストコンテンツ
ブログ・コラム記事やSNSへの投稿など、テキスト主体のコンテンツです。内製化も外注もしやすく、比較的作成費用を低く抑えることができます。
・資料コンテンツ
ホワイトペーパーやeBook、パンフレットや導入事例など。Webに掲載するだけでなく、PDFや紙媒体で情報を流通させることができます。多少制作に時間手間がかかります。最低数十万円以上で、こだわれば100万円以上かかるイメージです。
・動画コンテンツ
プロモーション動画や製品紹介動画、ショートムービーなど。短い時間で、多くの情報を伝えることができます。こだわれば費用は高くつきます。ツール等を使えば内製化も可能です。見栄えがいいですが、BtoBでは使いどころを考える必要があります。
これ以外にも種類はありますが、実際には商材や業界によって活用できるコンテンツは変わってくると思います。
制作方法による費用の違い
コンテンツの制作方法によって、制作にかかる費用が異なります。
・社内制作
社内で制作する場合は、人件費や制作ツールの費用などがかかります。内製化に適した人材がいれば配置転換をするのも一手です。内製化は中長期で競争力になります。
・外部委託
外部に委託する場合は、制作費や管理費などがかかります。専門業者に依頼する方法やフリーランスに依頼するなど方法はいくつかあります。
・併用するパターン
中間成果物を外注する場合や、苦手なもの・コストがかかるものは外注する、自社でできるところは内製化するなどです。
コンテンツの配信方法による費用の違い
コンテンツの配信方法によって、配信にかかる費用が異なります。とくにこだわりがなければ、自社サイトを活用するのが一番安く済むのでお勧めです。
・自社サイト
企業サイト内でコンテンツマーケティングを実施する方法です。運用上の制約はあるとおもいますが、すでにサイトがあるので管理コストが実質なく、すぐ着手できるのが魅力です。
・独自サイト
いわゆるオウンドメディアです。独自サイトを構築して、そこからコンテンツを配信します。サーバー費用やドメイン費用などがかかります。ブランディング重視ならこの方法もありです。
・SNS
SNSそのものは費用がかからないですが、広告を出稿する場合や、運用管理・監視など付帯費用は見込む必要があります。BtoBでの取り組み優先度は低めで、運用手腕が問われます。
・専門メディア
業界専門メディアに年間掲載枠を確保し、コンテンツを配信します。費用はかかりますが、ターゲティングがしやすいというメリットがあります。
もし実行が可能であればコンテンツの配信手段・配信先を複数もっておくと、より製品認知向上や商機拡大効果が期待できます。
分析・改善方法による費用の違い
コンテンツの分析・改善方法によって、分析・改善にかかる費用が異なります。分析については、あえて、戦略的に最小限にとどめるという方法もあります。
・自社で実施
自社で実施する場合は、人件費や分析ツールの費用などがかかります。データさえあれば、好きなように分析できるのが魅力です。アクセスログを正しく分析できる人材がいるならこちらがお勧めです。
・外部委託
外部に委託する場合は、分析費やコンサルティング費用などがかかります。定型業務に近くなるので、レポートだけならあまり費用はかかりません。自社に分析のノウハウがたまらないのがデメリットです。
・アクセス解析ツールの標準利用
BtoBの場合、分析にあえて工数をかけず、アクセス解析ツールの標準のレポーティング機能を利用する程度にとどめる方法もあります。
中長期で不足するのは予算より人材
コンテンツマーケティングに関する費用項目についていろいろ紹介しましたが、結局はターゲット市場、自社の組織構造、ビジネス環境によって変わってきます。
そして、中長期的に不足するのは予算より人材です。コンテンツマーケティングの企画・設計ができる人材がいれば、かならず確保するようにしましょう。
コンテンツの制作は外注できなくはないですし、データ分析もツールがあればなんとかなります。これに対し、人材はそう簡単にはいかないからです。
コンテンツマーケティングの費用を抑える方法
コンテンツマーケティングはすべて外注すると、費用がかかるわりには独自性がでにくくなります。現実的な予算を組みつつ、内製化を考慮し、かつ、コスト対効果を高める努力が望ましいです。例えば以下のような方法があります
・コンテンツの内製化できるようにする
自社内でコンテンツ化できるようにすると、外注費がさがります。また、競合他社から見た場合、どのようにコンテンツが作られているかが見えなくなるので競争強化としての効果も期待できます。
・自社で分析・改善ができるようになる
Webサイトの指標や、営業活動に関するKPIを活用して、コスト効率などを評価し、コンテンツマーケティング施策の優先順位を決めていきます。
・成果を重視する
効果測定や評価ができない施策の優先度を下げて、評価可能な施策のなかで、成果が期待できる可能性があるものに優先的に取り組みます。
・すでにあるものをコンテンツを活用する
営業活動資料や社内資料を棚卸すると、コンテンツとして活用できる元ネタが見るつかります。これを加工して、コンテンツとして利用することでコストを抑えることが可能です。
コンテンツマーケティングの効果を高めるためには、コンテンツの種類や制作方法を工夫したり、自社で分析・改善を行ったりすることが大切です。
コンテンツに関する自社の強み・弱みを再確認し、社内にある使えるものを活用するようにすると、独自性が出せるようになります。
関連項目